食べても痩せる

食べても痩せる

食べているのに体重が減る方へ

食べているのに体重が減る方へ

食事の量を減らしていないのに体重が落ちていく状態を、「ダイエットしなくても痩せた」と喜んではいけません。体重減少の裏に糖尿病が潜んでいる可能性があるからです。糖尿病による体重減少は病気が進行しているサインの可能性がありますので、決して放置してはいけません。体重の変動に違和感を覚えたら、早めに医師に相談してください。

こんな場合は要注意

以下に該当する方は、進行した糖尿病やがんなどの病気が原因の可能性があります。体重減少に他の症状が重なっている場合は、早めに受診してください。

  • 食事の量を変えていないのに1~2ヶ月で数kg減った
  • むしろ食欲は旺盛なのに体重が減っている
  • のどの渇きが強く、頻尿が続いている
  • 倦怠感やだるさが取れない
  • 疲れやすくなった、体力が落ちた
  • 吐き気や腹痛を伴う
  • 健診で血糖値やHbA1cが高めと指摘されたことがある

なぜ糖尿病で痩せるのか

インスリンの作用不足でエネルギーが使えなくなる

食事から摂った糖質はブドウ糖に分解され、インスリンの働きによって細胞に届けられてエネルギーとして利用されます。しかし、インスリンの分泌が不足したり効きが悪くなったりすると、ブドウ糖が細胞に届かなくなります。エネルギー源を失った体は、代わりに脂肪や筋肉を分解してエネルギーを得ようとするため、食べていても体重が減っていきます。

さらに、血糖値が高い状態では、腎臓から糖が尿と一緒に排出されるため、食事で摂ったカロリーの一部が体に蓄えられずに失われます。「食べているのに痩せる」のは、摂取したエネルギーが体の中で使われることも蓄えられることもなく、そのまま出て行ってしまっている状態です。

1型糖尿病で起こりやすい

1型糖尿病ではインスリンがほぼ分泌されなくなるため、上述したエネルギー利用の異常が起こりやすく、急激な体重減少が起こりやすい傾向があります。短期間で体重が大幅に落ちた場合や、強いのどの渇き・頻尿・倦怠感を伴っている場合は、早急に受診してください。2型糖尿病でも、治療が不十分で血糖値が非常に高い状態が続いている場合には、同様の症状が現れることがあります。

ケトアシドーシスの危険性

インスリンが極端に不足すると、体が脂肪を大量に分解してケトン体という酸性の物質が増え、血液が酸性に傾く「糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)」という状態に陥ることがあります。体重減少に加えて吐き気や腹痛、呼吸が深く速くなるといった症状がある場合は、命に関わる緊急事態のため、直ちに医療機関を受診してください。

糖尿病以外の原因

原因不明の体重減少は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、悪性腫瘍(がん)、消化器の病気、ストレスや精神的な要因などでも起こります。糖尿病だけが原因とは限らないため、体重減少が続く場合は幅広い視点で原因を調べる必要があります。

当院での検査と対応

血液検査で原因を幅広く確認

食べているのに体重が減る場合は、まず血液検査で血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を測定して糖尿病の有無を確認します。併せて甲状腺ホルモン(FT3・FT4・TSH)や一般的な血液検査(肝機能・腎機能・炎症反応など)も行い、糖尿病以外の原因が隠れていないかを総合的に評価します。

当院での糖尿病治療と栄養管理

神戸市灘区・JR六甲道のおおや内科 糖尿病・心臓クリニックでは、血糖値やHbA1cの迅速検査に対応しており、受診当日に結果をお伝えできます。糖尿病が見つかった場合は、インスリン療法の必要性も含めて速やかに治療方針を検討します。

体重減少が進んでいる場合は筋肉量の回復も重要ですので、タンパク質の摂取や栄養素の補充を含めた食事指導も併せて行います。心当たりのない体重減少が続いている方は、当院へお気軽にご相談ください。