トイレが近いと感じたら

血糖値が高い状態が続くと、体が余分な糖を尿と一緒に排出しようとするため、尿の量が増えてトイレの回数が多くなることがあります。頻尿は糖尿病の初期に現れやすいサインの一つであり、のどの渇きや倦怠感と併せて続いている場合は、一度その原因を調べておきましょう。
こんな場合は要注意
以下のような状態は、糖尿病が原因となっている可能性があります。糖尿病による頻尿の裏側では、動脈硬化も静かに進んでいますので、早めに医師に相談しましょう。
- 1日のトイレの回数が明らかに増えた
- 夜間に2回以上トイレに起きるようになった
- のどの渇きが強く、水分をたくさん摂るようになった
- 倦怠感が続く
- 何もしていないのに体重が減った
- 健診で血糖値やHbA1cが高めと指摘されたことがある
なぜ糖尿病で頻尿になるのか
高血糖が尿量を増やす仕組み
血糖値が一定のラインを超えると、腎臓で処理しきれなくなった糖が尿に漏れ出します。糖が尿に含まれると浸透圧の関係で大量の水分が引き込まれるため、尿の量そのものが増えます(浸透圧利尿)。その結果としてトイレの回数が増え、水分が失われることでのどの渇きも強くなります。
また、のどの渇きを補おうとして水分を多く摂ると、さらに尿量が増えるという循環に陥ることもあります。頻尿とのどの渇きがセットで続いている場合は、糖尿病が原因である可能性を考える必要があります。
夜間頻尿にも注意
夜間に2回以上トイレに起きるようになった場合は、睡眠の質が低下して翌日の血糖値や血圧にも影響を及ぼすことがあります。睡眠不足が続くと交感神経が十分に休まらず、血糖コントロールが悪化する一因にもなります。
糖尿病による多尿だけではなく、睡眠時無呼吸症候群が夜間頻尿の原因になっている場合もあります。原因を一つに決めつけずに総合的に調べることが大切です。
糖尿病以外の原因
頻尿は前立腺肥大、過活動膀胱、膀胱炎などでも起こりますが、これらは主に「1回あたりの尿量は少ないが回数が多い」という特徴があります。一方、糖尿病による頻尿は「1回の尿量そのものが多い(多尿)」点が異なります。1日の尿量が3リットルを超えるような場合は、高血糖の可能性を考える必要があります。
当院での検査と対応
血糖値の状態をすぐに確認できる
神戸市灘区・JR六甲道のおおや内科 糖尿病・心臓クリニックでは、血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の迅速検査に対応しており、受診当日に結果をお伝えできます。
頻尿がある場合は、まずその原因が高血糖にあるかどうかを、まず血液検査で確認します。尿検査も併せて行うことで、尿に糖が漏れ出していないか(尿糖)や、腎臓に負担がかかっていないかも同時に調べることができます。
その他の原因も調べられる
血糖値やHbA1cが正常範囲であっても、糖尿病や予備軍の状態になっていることがあります(隠れ糖尿病)。これは食後高血糖(血糖値スパイク)によるもので、健康診断で測定する空腹時血糖値やHbA1cには反映されないのが特徴です。隠れ糖尿病を見つけるためには、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)で精密に評価する必要があります。
また、夜間頻尿の背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れている可能性がある場合は、その検査・治療にも対応しています。トイレが近くなったと感じたら、当院へお気軽にご相談ください。