糖尿病について
糖尿病は治りますか?
糖尿病は完全に治るとは言い切れませんが、薬を使わずに血糖値が正常な状態を維持する「寛解」を目指すことは可能です。食べ方の改善と適度な運動を続けることで、膵臓の機能が回復して薬なしで血糖値を安定させられる方もいます。ただし、生活習慣が乱れると再び上がることもあるため、定期的な通院で状態を確認していくことが大切です。
糖尿病は遺伝しますか?
遺伝的な体質は発症リスクに影響しますが、生活習慣によってリスクは大きく変わります。家族に糖尿病の方がいる場合は、症状がない段階でも一度検査を受けておくことをおすすめします。
境界型(予備軍)と言われました。治療は必要ですか?
境界型の段階でも動脈硬化は進みうることが報告されています。「まだ糖尿病ではないから」と放置するのではなく、食事や生活習慣の見直しを始めるなら、この段階が対策の効果を出しやすい時期です。
糖尿病になると甘いものはもう食べられませんか?
甘いものを食べること自体が問題になるわけではありません。食べる順番を工夫して、タンパク質や野菜を先に摂ってから糖質を摂ることで、血糖値の急上昇を抑えることが期待できます。当院では、我慢ではなく「食べ方」で血糖値をコントロールする方法をご案内しています。
検査・診断について
健診で血糖値が少し高いと言われました。受診すべきですか?
ぜひ受診をご検討ください。「少し高い」段階こそ、対策の効果が出やすい時期です。健診の結果をお持ちいただければ、追加で必要な検査をご提案いたします。
HbA1cが正常でも糖尿病の可能性はありますか?
あります。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は過去1~2ヶ月の平均値を反映する指標のため、食後にだけ急上昇する「血糖値スパイク」の有無は反映されにくい特徴があります。当院ではOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)で食後の血糖変動を精密に評価することが可能です。
FreeStyleリブレ(持続血糖モニタリング)はどんな検査ですか?
腕に500円玉大のセンサーを貼って、2週間の血糖変動をスマートフォンで記録する検査です。採血は不要で、普段どおりの食事をしながら、何を食べた時にどの程度血糖値が動くかを具体的に把握できます。食後の眠気やだるさの原因を探る手がかりにもなります。
治療・食事について
薬を飲み始めたら一生やめられませんか?
状態によっては、食事や運動の改善を続けることで薬を減らしたり、やめたりすることも可能です。当院では薬で血糖値を一旦安定させたあと、生活習慣の定着に合わせて段階的に薬を減らしていく方針で治療を進めています。
インスリン注射は痛いですか?
現在のインスリン注射の針は非常に細く短くなっており、痛みはほとんど感じない方が多いです。インスリンは「一生打ち続けるもの」というイメージを持たれがちですが、早い段階で導入して膵臓を休ませ、回復したら減らしていくという使い方もあります。
食事制限は厳しいですか?
当院の食事指導は厳しい制限ではなく、「食べ方の工夫」が中心です。食べる順番やタイミングを変えるだけでも血糖値の動きは大きく変わります。管理栄養士による個別の相談にも対応しており、生活リズムや好みに合った方法を一緒に探していきます。
運動はどのくらい必要ですか?
食後すぐの軽い運動(ウォーキングやスクワットなど)でも血糖値を下げる効果は期待できます。激しい運動をする必要はなく、無理なく続けられることが大切です。
受診について
どんな時に受診したらいいですか?
のどの渇きや頻尿、手足のしびれ、倦怠感、体重の変化など気になる症状がある方はもちろん、健診で血糖値やHbA1c、脂質の数値を指摘された方、家族に糖尿病の方がいて心配な方もご相談ください。「まだ糖尿病かどうかわからない」「少し気になる程度」という段階でも問題ありません。気になった時が受診のタイミングです。
検査結果は当日わかりますか?
血糖値やHbA1cは迅速検査に対応しており、受診当日に結果をお伝えできます。
他のクリニックから転院できますか?
お薬手帳や紹介状をご持参いただければ対応可能です。現在の治療内容を確認のうえ、お薬が切れないように継続処方や治療方針の調整を行います。